Short Story…





Short Story No 119
リストカッター



切った。
手首を、切った。

こうなった原因も、切った理由もたくさんある。
つまんない毎日が嫌だったし、いつもイライラしてた。
私は短気だったけど、昔からずっと自分を抑えてた。
だけど、もう限界で、何かを傷つけたくて仕方なかった。

担任の先生は、馬鹿。
どうしようもないくらい、馬鹿。
気持ち悪い顔で、ねっとりとした目つきで、私の体を見る。
気付いてないとでも思ってるの?
寒気がする。

家族は、口うるさいし私のことを子ども扱いして、
いつだって、命令ばかり。
そのくせ自分たちはいつも喧嘩ばかりして、
本当に迷惑してるんだから。
早く離婚してくれればいいのに。

友達だって、私の話を聞いてるようで聞いてない。
わかるわかるって言うけど、何がわかるの?
私が今思ってることって、何か分かる?
あんた達を、切り刻んでやりたいって思ってるんだよ。
もう、笑顔も作れない。作りたくない。

だけど、1番ひどいのは彼氏。
好きだって自分から告ってきたくせに、
1ヶ月もしないうちに、私を捨てた。
理由は、好きな女ができたとか、ふざけすぎ。
しかもそれ、私の親友だし。
それだけじゃない。私とヤったことを自慢げに、友達に言いふらした。


だから、切った。
手首を、切った。


私を傷つけた元彼氏の手首を、思い切り切って、やった。



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