Short Story…





Short Story No 142
お掃除



「ねぇ、掃除する時って何を使って掃除する?
私はさ、掃除好きだからよくそういう道具を買うんだけど、
いつも失敗しちゃうんだよね。

これカワイイって一目惚れして、即買いするんだけど、
しばらくしたらもういいやって感じで使わなるんだよね。

そういうの多くない?
かわいいなって思って使ってても、
トイレ系とか特にさ、汚れるでしょ?
汚れたらさ、急にどうでも良くなったりするし、
かわいくても意外と使いにくかったりもするのね。
あーあ、騙されたなぁって感じ。

なんだかさ、私ってすぐ飽きちゃうんだよね。
それに、新しいの買ったら、前のなんて使わないでしょ。
もうどうでもよくなるっていうか、逆に壊しちゃえみたいな。

最近はね、彼のハブラシを使って、掃除してるの。
奥の裏の方まで磨けるし、とても使いやすいんだよ。
ばれないようにしなきゃいけないのが、面倒だけど。
まぁ、ばれてもいいんだけど。

大丈夫だよ、キスはしないし、しようとも思わないから」



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