Short Story…




Short Story No 177
笑えるもの



毎日誰かの機嫌をとって、面白くないのに笑って、
相手が気に入るようなこと言って。
そんな毎日を繰り返しているうちになんだか醒めてしまった。

こんな日がこれからずっと続くのかと思うと、
憂鬱な気分になった。

こんな嫌な気分を払拭しようと、
何か面白いものは無いかと探した。

髪を媒体とするもの、電子を媒体とするもの、
人を媒体とするもの、何か面白いものは無いかと探しても、
これが面白いと紹介されてるものや、誰かが絶賛してるもの見ても
特別面白いというものには出会わなかった。

面白いものってなんだろう。
笑えるものってなんだろう。
本当に面白いもの、今までで本当に面白かったものは?

そんなことを自分の人生を振り返りながら探してみた。
自分の人生を振り返ったら笑えた。
あまりのつまらなさに、笑えた。



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