Short Story…




Short Story No 243
事故の理由


助手席で眠っていた。
突然の衝撃に、驚いて目を覚ました。
目の前には男が倒れている。
一瞬何が起こったのかわからず
彼女に問いただす。
彼女は謝ってばかり。

「ごめんね、せっかくのデートだったのに」

続けて彼女は言う。

「でも、どうしても許せなかったの」

しばらくして、その子とは別れた。
つまらない言いがかりをつけて。
それ以来ずっと、車には気をつけている。




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